東京地裁 平成15年4月21日判決
- キーワード:株式・野村証券・説明義務違反、その他(推奨の合理性欠如)
- 財務状態の悪い未上場企業の増資の引受の勧誘につき、適切なアドバイスをなすべき義務があったとして、違法性を肯定(出典/金融商事判例1189号)。
東京地裁 平成15年12月22日判決
- キーワード:株式・日興証券・過当取引
- 過当性・口座支配性・悪意性を肯定して過当取引の違法を認めた。
神戸地裁尼崎支部 平成15年12月26日判決
- キーワード:投資信託・日興証券・説明義務違反
- 多数回の株式投資信託の取引につき、説明不十分であったことを肯定。
大阪高裁 平成15年12月26日判決
- キーワード:株式(信用取引)・環証券・断定的判断の提供
- 和歌山地裁新宮支部 平成15年6月30日判決の結論がほぼ維持された。
京都地裁 平成15年12月18日判決
- キーワード:株式等・コスモ証券・説明義務違反
- 過当取引事案につき、投資方針変更に関する説明・確認義務違反を肯定。
東京地裁 平成15年4月9日判決
- キーワード:社債・野村証券・説明義務違反(金融商品販売法)
- マイカル社債の勧誘につき金融商品販売法に基づく損害賠償請求(説明義務違反)を肯定(出典/金融法務事情1688号)。
名古屋地裁豊橋支部 平成15年11月25日判決
- キーワード:投資信託・勧角証券(現・みずほインベスターズ)・説明義務違反
- 一般的説明だけでなく、当該商品の内容に踏み込んだ具体的な説明を要求。
大阪地裁 平成15年11月4日判決
- キーワード:株価連動債(EB)・国際証券(現・三菱証券)・説明義務違反
- 大阪EB被害弁護団の提訴案件の第1弾判決、EBにつき初の勝訴。商品構造に根ざした「リスクの程度」に関する説明義務を肯定。
東京高裁 平成15年4月22日判決
- キーワード:オプション・野村証券・適合性原則違反・逆転勝訴
- オプションの売り取引の勧誘は原則として適合性原則違反であるとされた(出典/判例時報1828号)。
東京地裁 平成15年5月14日判決
- キーワード:株式・大和証券・適合性原則違反、説明義務違反
- 外国株につき適合性原則違反、IT株につき具体的危険性の説明義務違反を肯定(出典/金融・商事判例1174号)。
東京地裁 平成15年7月17日判決
- キーワード:投資信託・新光証券・無断売買、その他(意思能力なく取引無効)
- 重度の痴呆状態にあった顧客の取引につき、無断売買と取引無効を肯定。
和歌山地裁新宮支部 平成15年6月30日判決
- キーワード:株式(信用取引)・環証券・説明義務違反、断定的判断等
- 空売り(売建)につき高度の説明義務及び事後の助言・指導義務を肯定。
大阪地裁 平成15年6月26日判決
- キーワード:投資信託・大和證券・説明義務違反
- リスクの高い投資信託につき説明義務違反を肯定、損害の7割を認容。
大阪高裁 平成15年6月19日判決
- キーワード:株式・大和証券・断定的判断・逆転勝訴
- 内部情報による勧誘、新規公開株の勧誘につき断定的判断の提供を肯定。
名古屋高裁 平成15年3月12日判決
- キーワード:株式・野村證券・過当取引・逆転勝訴
- 売買回転率が5を超える程度の事案において、過当取引が肯定された。
大阪地裁 平成15年4月11日判決
- キーワード:オプション・つばさ証券・説明義務違反、断定的判断の提供
- 株価指数オプション取引につき説明義務違反、断定的判断の提供を肯定。
大阪地裁 平成15年3月13日判決
- キーワード:日経平均株価先物・日興證券・無断売買(執行ミスの事後処理)
- 注文執行ミスの事後処理として行われた買付が、無権限の取引とされた。
東京地裁 平成15年2月27日判決
- キーワード:外債・丸荘証券・説明義務を尽くす販売体制を構築する責任
- 証券会社経営者の責任が問われた集団訴訟において、説明義務を尽くす販売体制を構築する責任や杜撰な販売体制を是正すべき義務が肯定された。
神戸地裁 平成15年2月21日判決
- キーワード:株式・勧角証券(現・みずほインベスターズ証券)・適合性原則違反、説明義務違反
- 上場直前の店頭株の勧誘につき、適合性原則違反、説明義務違反を肯定。
大阪地裁堺支部 平成14年12月6日判決
- キーワード:投資信託・岡三証券・適合性原則違反、説明義務違反
- ハイリスクの投信につき、適合性原則違反と高度の説明義務が肯定された。
大阪高裁 平成14年11月29日判決
- キーワード:株式・和光証券(現・新光証券)・断定的判断・逆転勝訴
- 株式分割の噂を告げての光通信株の勧誘を違法な断定的判断の提供とした。
京都地裁 平成14年9月18日判決
- キーワード:オプション・菱光証券(現・東京三菱パーソナル)・適合性原則違反
- 株価指数オプション取引につき適合性原則違反で違法性肯定、8割認容。
名古屋高裁 平成13年8月9日判決
- キーワード:投資信託(外国投信)・国際証券・説明義務違反・逆転勝訴
- 外国投信取引につき、為替リスクヘッジに関する説明義務違反を肯定。
大阪地裁 平成13年12月20日判決
- キーワード:株式・コスモ証券・適合性原則違反、過当取引・過失相殺2割
- 高齢の女性の頻繁な取引が、全体として適合性に反する過当な取引とされた。
神戸地裁姫路支部 平成13年6月14日判決
- キーワード:株式・新光証券・その他(注文実行拒否)・過失相殺なし
- 証券会社が誤解により買建の注文実行を拒否した事案につき、反対売買で得られていたであろう利益が損害と認められ、過失相殺も否定された。
大阪高裁 平成13年6月14日判決
- キーワード:ワラント・野村證券・適合性原則違反、説明義務違反、購入時の助言義務違反
- 劣悪ワラントの勧誘につき、原審が否定した適合性、助言義務の違反を肯定。
大阪地裁 平成13年4月11日判決
- キーワード:株式・高木証券・その他(誤情報の提供)・過失相殺なし
- 当該銘柄の決算発表日についての誤情報の提供につき、損害との因果関係が肯定され、過失相殺も否定された。
東京地裁 平成13年3月22日判決
- キーワード:株式(信用)・東京証券(東海東京証券)・断定的判断の提供
- 株式分割(無償増資)についての断定的判断の提供を肯定、一部を除き過失相殺なし。
大阪地裁 平成13年2月26日判決
- キーワード:ワラント・国際証券・説明義務違反、適合性原則違反、過当取引
- 5ポイント前後の劣悪ワラントの勧誘につき違法性を肯定。
大阪地裁 平成13年2月23日判決
- キーワード:オプション・東和証券(つばさ証券)・過当取引
- 頻繁なオプション取引につき、過当取引の3要件を検討の上で違法性を肯定。
福岡地裁 平成13年1月29日判決
- キーワード:株式・新日本証券(新光証券)・過当取引、適合性原則違反
- 過当性、口座支配性、悪意性の3要件により過当取引を肯定。
大阪高裁 平成13年2月16日判決
- キーワード:転換社債・日興證券・手仕舞義務違反・一部逆転勝訴
- 転換社債につき、手仕舞義務違反による債務不履行が認められた。
大阪高裁 平成13年2月2日判決
- キーワード:株式(信用)・大和證券・断定的判断、その他(不当勧誘)
- 大阪地裁 平成12年7月28日判決を維持。
大阪高裁 平成13年1月31日判決
- キーワード:投資信託(外国投信)・野村證券・適合性原則違反・一部逆転勝訴
- 外国投信につき、適合性原則違反のみで違法性を肯定。
東京地裁 平成12年12月19日判決
- キーワード:外債・日興證券・説明義務違反
- ペレグリン債の売買につき、信用リスクの説明義務違反を肯定。
熊本地裁 平成12年9月27日判決
- キーワード:株式・大和證券・利益保証を伴う一任取引
- 約8年間の取引につき、利益保証を伴う一任取引であり、全体として違法と判示。過失相殺2割。
広島高裁岡山支部 平成12年9月14日判決
- キーワード:ワラント・大和證券・説明義務違反
- 高度の説明義務。不法行為は時効のケースで債務不履行構成を肯定。
名古屋地裁 平成12年7月25日判決
- キーワード:ワラント・大和證券、岡三証券・適合性原則違反、説明義務違反
- 一般投資家にマイナスパリティのワラントを勧めることは適合性原則違反。
大阪高裁 平成12年10月24日判決
- キーワード:株式・野村證券・過当取引・原審維持
- 法人たる投資家の過当取引被害に関し、16億5000万円の賠償を命じた原判決を維持(但し対象期間の短縮により15億5000万円に減額)。
大阪高裁 平成12年9月29日判決
- キーワード:株式・野村證券・過当取引・逆転勝訴
- 過当取引に関する初の高裁逆転勝訴判決。法人たる投資家につき、3要件を肯定(年次回転率6.8回、手数料化率10%)。
東京地裁 平成12年8月31日判決
- キーワード:ワラント・野村證券・その他(一任取引、断定的判断類似行為)
- 担当社員が売り時を判断する旨の勧誘は、一任取引及び断定的判断の提供に類似する行為として違法。
大阪高裁 平成12年8月29日判決
- キーワード:オプション・菱光証券(東京三菱パーソナル)・適合性原則違反
- 京都地裁11/9/13の控訴審。適合性原則違反で責任を認めた原判決を維持。
大阪高裁 平成12年8月24日判決
- キーワード:ワラント・野村證券・説明義務違反・逆転勝訴
- 3名の顧客につき、1名認容額増額、2名一部逆転。理解を前提とした説明義務を認め、マイナスパリティワラントの特質を説明しないことは説明義務違反。
大阪地裁 平成12年7月28日判決
- キーワード:株式(信用)・大和證券・断定的判断、その他(不当勧誘)
- 主幹事銘柄の推奨販売につき、断定的判断の提供を肯定。その損失解消のための別銘柄の勧誘についても、一体的、全体的判断で違法性を肯定。
名古屋地裁 平成12年3月29日判決
- キーワード:投資信託・東海証券(東海丸万証券)・適合性原則違反、説明義務違反、無断売買
- 高齢で年金生活の夫婦に、借入を行わせて投資信託を購入させた事案。2つめの投資信託については原告らの意思に基づくものとの立証不十分。
東京高裁 平成12年7月24日判決
- キーワード:株式・新日本証券(新光証券)・外務員の騙取横領、過失相殺なし
- 一審判決を変更して預託金返還請求を認め、実質的な逆転全面勝訴。
大阪地裁 平成12年7月13日判決
- キーワード:投資信託・ユニバーサル証券(つばさ証券)・説明義務違反
- 外国投信につき、「理解」をキーワードとして説明義務違反を肯定。
大阪地裁 平成12年6月28日判決
- キーワード:株式(信用)・山一證券・断定的判断・過失相殺3割
- 破綻報道前日の山一株勧誘につき、断定的判断の提供を肯定。
大阪地裁 平成12年4月18日和解
- キーワード:オプション、株式(信用)・エース証券・誠実公正義務違反等(主張)
- 請求額の約47%(450万円)で和解
福岡地裁 平成6年5月27日判決
- キーワード:株式(信用)・ユニバーサル証券・説明義務違反
- 信用取引につき、適格性を十分見極めた上で、仕組み、危険性等につき説明し、理解を確認した上で勧誘すべき注意義務を認めた(過失相殺2割)。
大阪高裁 平成12年5月11日判決
- キーワード:ワラント、投資信託・山一證券(破産管財人)・説明義務違反、適合性原則違反(ワラント)・過失相殺なし(ワラント)
- 大阪地裁平成11年3月30日判決を、投信の過失相殺5割に減少して維持。債務不履行構成を前提に、商事時効の適用なく時効は損害確定から10年。
東京地裁 平成12年4月26日判決
- キーワード:外債・日興證券・説明義務違反、その他(目論見書交付義務)
- 現職裁判官が原告、ペレグリン社債につき、会社概要を記載した文書交付や格付けの説明はあったとしつつ、信用リスク情報の説明義務違反、目論見書交付義務違反を肯定。
大阪地裁 平成12年4月24日判決
- キーワード:株式(信用)・その他(太平洋証券)・その他(無意味な反復売買)
- 同一銘柄についての指値売却注文中の買い増しや売却成立と同日の買い直しにつき、「無意味な反復売買」による違法を肯定。
名古屋高裁 平成12年2月23日判決
- キーワード:ワラント・野村證券・説明義務違反・高裁逆転勝訴
- 「理解の有無」を中心とした事実認定で逆転勝訴。
神戸地裁 平成12年2月16日判決
- キーワード:ワラント・新日本証券・説明義務違反
- 「自主的な判断」と「理解」を前提とする高度の説明義務を肯定。開業医である原告につき、5割認容。
東京高裁 平成11年10月28日判決
- キーワード:ワラント・大和證券・説明義務違反・高裁逆転勝訴
- 顧客が的確に理解し得るよう銘柄の個性に即した個別具体的な説明が必要。原判決とは異なりマイナスパリティ問題を重視、逆転勝訴で7割認容。
岡山地裁 平成11年9月30日判決
- キーワード:ワラント・大和證券・適合性原則違反
- 説明はあった、投機的取引を行っていたとしつつ適合性原則違反で5割認容。不法行為は時効としつつ、適合性原則違反による債務不履行を認めた。
名古屋高裁 平成11年9月16日判決
- キーワード:株式、ワラント・日興證券・無断売買、断定的判断・高裁逆転勝訴
- 相当程度の取引経験を有する投資家との関係で断定的判断の提供を肯定。経験則に合致した認定で無断売買も肯定。
大阪地裁 平成11年12月15日判決
- 株式・国際証券・欺罔による勧誘・過失相殺なし
- 端的に勧誘が欺罔行為に当たるとして過失相殺なく投資家の請求を認容。
東京高裁 平成11年7月27日判決
- 株式・新日本証券・過当取引、適合性原則違反
- 東京地裁 平成10年8月26日判決の控訴審判決。一審判決を維持、証取法上の適合性原則の条文の意義・効果にも触れている。
大阪高裁 平成11年10月12日判決
- キーワード:株式・野村證券・断定的判断
- 奈良地裁平成11年1月22日判決の控訴審判決。二部上場銘柄のリスクの説明の欠如との「合わせて一本」で7割認容。
大阪高裁 平成11年9月22日判決
- キーワード:株式・神栄石野・無断売買
- 神戸地裁姫路支部平成11年3月24日判決の控訴審判決。相場下落時の成行注文等の客観的事実から無断売買を認定。
京都地裁 平成11年9月13日判決
- キーワード:オプション・菱光証券(東京三菱パーソナル)・適合性原則違反
- 日経平均株価指数オプション取引につき、適合性原則違反を肯定。顧客の理解能力の有無で適合性原則違反と説明義務違反を峻別。