平成12年4月27日 朝日新聞

 「社債で損害」現職判事勝訴

 現職裁判官が、外国投資銀行の社債購入で一千万円の損害を被ったとして、証券会社を相手取って損害賠償を求めた訴訟の判決が二十六日、東京地裁であった。城内和昭裁判官は、「営業担当者がリスクについて十分説明をしていなかった」と述べ、三百三十万円の支払いを証券会社側に命じた。
 城内裁判官は、「長年裁判官として多くの民事事件に関与していることなどを考えると、原告にも相当程度の過失があった」として、七割の過失相殺をした。
 原告は一九七一年に任官したベテラン裁判官。